ターペン可溶塗料って、どういった塗料ですか?
「屋根や庇の金属部分は弱溶型塗料を使うので、
シンナーの臭いが少ししますとは聞いていたのですが、
先日貰ったカタログや塗料缶には、ターペン可溶と書いてあります。
弱溶剤塗料とは違う塗料なのですか?」
とご質問を受けました。
ターペン可溶塗料とは、弱溶型塗料のことです
ターペンとは塗料用シンナーのことであり、
塗料用シンナーで希釈する塗料が弱溶型塗料です。
塗料メーカーによってはターペン可溶と表現しています。
弱溶型塗料を強いシンナー(強溶剤)で薄めたら、どうなりますか?
ラッカーシンナーなどの強溶剤で薄めると、
塗料の合成樹脂の分子結合を壊してしまいます。
溶剤が揮発した後の塗膜は、硬化不良で柔らかくブヨブヨの状態になります。
戸建住宅を塗装している職人さんは、
強いシンナー(強溶剤)は持ち歩いていないのですか?
市街地の戸建て住宅や小規模ビルで強溶剤塗料を使うことはめったにありません。
中高層ビルなどの大型建造物、橋や鉄塔などの土木構造物、外灯や農業用施設などは、
強溶型塗料を使用して塗装します。
住宅系でも古い塗膜を強制的に取り除いたり、
塗装道具についた古い塗料を取り除いたりするときは、
ラッカーシンナー(強いシンナー)を使うことがありますので、
少量を持ち歩いている塗装職人もいます。