塗装(塗膜)の厚さはどのくらいですか?
塗装1回(1層)あたりの塗膜厚さは、
20~30μm(0.02~0.03ミリ)前後です。
下塗りシーラーは塗膜厚が少し薄く15~20μm前後ですので、
下塗り+中塗り+上塗りの3回塗の場合、
総膜厚は60~100μm(0.06~0.1mm)程度が一般的な厚さです。
注意:サーフェサーは、30μm~60μmになる厚膜タイプの製品も多くあります。
弾性塗料は塗膜が厚くなります
弾性塗料はモルタルやコンクリートのひび割れに追随する塗料ですので、
柔軟性と伸びの機能を十分に発揮するために塗膜厚は厚くなります。
波形をはじめとした様々な模様をつけることの多い弾性塗料は、
1回の塗膜厚さ(1層の厚さ)は100μm(0.1mm)以上になることがあり、
最も厚みが出る模様が高くなる部分は300μm(0.3mm)になる場所もあります。
塗装時、塗装厚さをどうやって管理するのですか?
塗装工事中にミクロンの厚さを管理することはほぼ不可能です。
通常は面積当たりで使う塗料の重量を把握しながら塗膜厚さを管理しています。
メーカーは単位面積当たりに使用すべき塗料重量を塗料毎に決めています。
塗装職人はその基準量を守って塗装することで、適切な塗膜厚さを実現しています。
塗膜厚さを計測することはできますか?
膜厚計を使って塗膜厚さを計測することは出来ます。
素地が金属の場合は、超音波式膜厚計に加え電磁式や渦電流式の膜厚計も使用できます。
コンクリートやモルタルあるいは窯業サイディングの場合には、超音波式膜厚計のみが使用可能です。
膜厚計は塗装が何層にも重なっている場合は、
層間の正確なエコー反射を捉えることが難しくなり、
膜厚計測値は正確性を欠いた数値になります。
よって新築時の塗装膜厚を計測することは比較的容易ですが、
前の塗装の上に新たに塗装を重ねる改修工事の膜厚計測は、
正確性を欠いた数値が検出されてしまうことがあります。
エイチペイントの膜厚管理
メーカーが定めた塗料毎の単位面積基準量を守り塗装を行っています。
基準量の中間値+ロス分を考慮し塗装面に必要な塗料重量を算出し、
メーカーから塗料を取寄せ塗装職人にその塗料を渡しています。
エイチペイントの塗装職人は熟練者ばかりです。
塗料の計量や混合撹拌の様子は写真撮影し、
クラウドで共有したりメーカー保証書発行申請の際に提示したりと、
有効に活用しています。