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スレート屋根の傷みが激しいので葺き替えた方が良いと言われたのですが・・・

弊社のチラシとホームページを見たお客様から、
「他の業者さんに見て貰ったら、屋根の傷みが激しいので葺き替えを薦められました。
相見積になりますが見て貰って、見積りをして頂けませんか」
とご依頼を受けたときのご相談でした。


屋根の劣化状況を調査診断した後、
弊社の判断基準と修繕方法などを簡単にご説明いたしました。

現地調査 ドローンを使って屋根を写真撮影

屋根の修繕方法

屋根の修繕には3つの選択肢があります。

1.現在の屋根を塗装する
2.現在の屋根を撤去せず、新しい屋根を上に被せる(重ね葺き工法)
3.現在の屋根を撤去して、新しい屋根に作り替える(葺き替え工法)

1.屋根塗装

①雨漏りが無いまたは雨漏りが少量あるいは雨漏り箇所が少ない
②雨漏り原因箇所が明白に判っている
➂屋根下地(野地板、垂木、母屋)の傷み、腐食が無い
④屋根材の傷みが無いまたは傷みが少量

このような場合は雨漏り原因箇所を修繕し、
屋根材を修理補強した上で、塗装を行うことで問題ありません。

屋根塗装例

2.重ね葺き工法(カバー工法)

①雨漏り箇所が複数または雨漏りが激しい
②雨漏り原因箇所が判らない、特定できない箇所がある
➂屋根下地(野地板、垂木、母屋)の傷み、腐食がほとんど無い
④屋根材の傷みや欠損などが軽微である

屋根下地が健全である場合は、
新しい屋根材を支持することが出来ますので、重ね葺き工法を採用することが可能です。
但し、重ね葺き工法は一度だけ施工することが出来る工法です。
また、以下の点にも留意する必要があります。

・数十年後に再び不具合が生じたときは、2層分の屋根撤去が必要である
 現在の屋根がアスベスト含有スレートの場合、将来、処分が大変になる可能性が大


・屋根の重量が重くなる
 (スレート屋根の重ね葺きで約30kg/㎡、金属屋根で約13kg/㎡が現在の屋根にプラス)

・小屋裏(室内)からの目視調査だけでは屋根下地の傷みや腐食の見落とす可能性あり

重ね葺き工法(カバー工法)

3.屋根葺き替え工法

①雨漏り箇所が複数または雨漏りが激しい
②雨漏り原因箇所が複数または特定できない箇所がある
➂屋根下地(野地板、垂木、母屋)の傷み、腐食が広範囲にわたる
④屋根材の傷みが激しい

このように屋根下地や屋根材に不具合があるとき、
屋根下地の不良が広範囲にわたる場合は、
現在の屋根を撤去し新しい屋根に葺き替える方法が最適です。

屋根下地が健全でない場合は、
改修工事に掛けたお金を無駄にする危険性があります。

葺き替え工法

屋根に作用する風の圧力は吹き上げ力です

屋根に掛る風の圧力はマイナスです。
マイナスとは、風の力が屋根を剥がそうとする方向に働いているということです。

竜巻や台風が通過した後、
屋根が引き剥がされた映像をご覧になったことがあるかと思います。
竜巻や台風が特別なのではなく、
風は常に屋根を引き剥がそうとする力を屋根に作用させています。

屋根を引き剥がす力は、風速、屋根勾配、屋根の高さによって変わります。
一般的な戸建て住宅で風速30m場合、屋根面に掛る引き剥がし力は約85kg/㎡、
屋根の四隅は110kg/㎡に、屋根の一番高い棟の端部周辺では約178kg/㎡になります。

台風時、瞬間最大風速60mになった場合は、
屋根面で340kg/㎡、屋根の四隅で450kg/㎡、棟端部に至っては710kg/㎡もの
引き剥がし力が働く計算になります。

物凄い引き剥がし力が働いていることがわかります。
屋根下地は屋根材が浮き上がらないように固定する(支持する)役割が主です。
腐食した不健全な建材をそのまま使うことは、建物の構造を知る者は決して行いません。

風圧力の作用


エイチペイントの強み


エイチペイントには塗装知識と塗装技術に優れた一級塗装技能士のほかに、
建物の構造、建物細部の納まりなどに精通した一級建築士、
適切な建築材料や施工方法を熟知した一級建築施工管理技士など、
経験豊富な建築技術者が在籍しています。

クラウド上で一元管理された施工情報や施工写真は、
技術者に限らず事務職に至るまで全員がいつでもどこでも見ることができます。

適切な材料や工法などを教え合い、施工上の注意点を確認することで、
高い品質、ご満足の仕上りを全社一丸で追及しています。

さいたま市、春日部市の塗装工事、リフォーム工事は、
一級建築士、一級建築施工管理技士、一級塗装技能士
がいる、高品質と信頼のエイチペイントにお任せください。

エイチペイントへのお問い合わせは
0120-414-112(9:00-18:00 土日も受付)
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ブログ執筆者:一級建築士 佐藤

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