水性塗料を選んだはずなのに、シンナー臭がするのはなぜですか?
ある戸建て住宅の塗装を開始し、暫く経ったある日のこと、
「このあいだ、少しの間だけシンナーの臭いがあったのだけど、
うちは水性塗料でお願いしたはずなのにどうしてなんですか?」
と奥様からご質問がありました。
水性塗料で塗装しているにも拘わらず、
ときどきシンナー臭がするのはなぜ?
と思うことってありますよね。
鉄や金属部分の下塗りの際、
弱溶塗料を使うことがあります
一般的な塗装は、
「下塗り+中塗り+上塗り」の計3回塗り重ねを行います。
塗装表面のヒビや小さいな傷を埋めたり、
新しい塗膜の接着力を高めたり、
塗装の耐久性向上を図る目的で最初に塗るのが下塗りです。
鉄・金属の下塗りには弱溶型の下塗り剤を使用します。
弱溶型を使用するのは、表面の錆の影響を抑えるためです。
製品の数としては少ないのですが、
鉄・金属用の水性下塗り剤もあります。
が、一般的には鉄部などは塗膜の耐久性を優先し、
下塗り塗料だけは弱溶塗料を使うことが多いのです。
乳幼児がいらっしゃるご家庭の場合は、
僅かの時間でもシンナー臭を避けたいこともあり、
水性の下塗り塗料を用います。