縁切り
| 屋根の塗装を行う場合、屋根材が上下に重なり合う部分の隙間を塗膜で塞いでしまいます。屋根材の目地部や強風などで破損した部分から雨水が浸入することがあります。屋根材が上下に重なっている部分の隙間は、万一、雨水が屋根材の下に侵入しても、その雨水を排出するために必要で、また通気を確保するためのもので大切な隙間です。この隙間を塗膜で塞いでしまうと、予期せず侵入した雨水が排水できず、また湿気が籠る原因になりますので、この隙間を塞いだ塗膜を切断する作業のことを縁切りと言います。建築全般の広義では、二つの部材や建物同士が、互いに影響を与え会わないような細工をすることを言います。 板の伸縮が隣の板に及ばないように釘打ちせずに木材（押縁）で押さえたり、 建物の振動や伸縮が隣の建物に影響しないように設けるエキスパンション・ジョイントなども縁切りの一つです。 |
