知っておきたい外壁用語集

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弾性塗料

弾性とは、物体に力を加えている時に生じた変形が、力を取り去ると元に戻る性質のことで、ゴムのように伸び縮みする性質のことです。塗料の場合は、下地の変形に追随して伸び縮みする塗料を弾性塗料と呼びます。追随性が良いものは溶剤系の塗料ですが、最近では水性の弾性塗料も市販されています。ただし、経年変化による硬化で弾性は次第に失われていきます。弾性効果が期待できる期間は、おおよそ5~7年程度です。弾性塗料はコンクリート建造物、モルタル外壁などの微細なクラックが生じやすい場所で使用します。微細なひび割れが生じても、弾性機能により、微細なひび割れの影響を受けないため塗膜が損傷を受ける心配がありません。塗料の硬さは硬質塗料、微弾性塗料、弾性塗料の3種類に分かれており、一般的な塗料は硬質塗料に分類されます。単層弾性塗料はシーラー下塗り、上塗り2回の3工程で仕上げます。複層弾性塗料はシーラー下塗り、中塗り2回・上塗り2回の5工程で仕上げます。微弾性塗料は下塗りのシーラーに替わり、微弾性フィラーという下塗材を用います。粘度が高い下塗材なので、微弾性フィラーを塗布すれば細かい下地のひび割れ程度ですと塗料で埋めてしまえます。また厚みがあるため弾力性をシーラーよりも多く持たせることが出来ますが、密着性は悪くなります。複層弾性と同じく上塗りはグレードを自由に選べることができます。あくまで「微」弾性ですので複層弾性塗料よりも耐久性は劣ります。窯業系サイディングに弾性塗料で塗装すると、太陽光の熱を貯めこみ塗膜が膨れることがあります。弾性塗料は、モルタル外壁やコンクリート表面に生じる微細なひび割れには追従することができますが、窯業系サイディングに生じやすい比較的大きなひび割れには追従することができません。
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