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打ち放しコンクリートに塗装は必要ですか?

打ち放しコンクリートを塗装する理由

無機質で冷たいコンクリート仕上げそのものを愉しむ、
コンクリートの打ち放し仕上げを愛好する方は多くいらっしゃいます。

打ち放しコンクリートを塗装するほうが良い理由は、


1.雨の侵入によるセメント成分の溶出を防止する

2.CO2の侵入を防ぎコンクリートの中性化を抑制する


が挙げられます。

打ち放しコンクリートに塗装を行う目的は、
コンクリート内部に水と酸素が侵入することを防ぎ
最終的には鉄筋を錆び(酸化)させないことです。

<打ち放しコンクリートの塗装改修例>

コンクリート表面に微細ひび割れが多く、水の侵入阻止が必要であったため、
クラック処理と疎水機能をもつ「ランデックスコートFC特殊工法」で塗装改修した例

ランデックスコート特殊工法施工前
ランデックスコート特殊工法施工後

鉄筋コンクリートの利点

鉄筋コンクリートは、
圧縮には強いが引張りには弱いコンクリートと
引張りに強い鉄筋を組み合わせて作ります。

鉄筋とコンクリートのそれぞれの弱点を補い、
互いの利点を組み合わせた画期的な構造形式です。

鉄筋コンクリートの弱点

鉄筋コンクリートの弱点は、
コンクリートのアルカリ性が失われると
コンクリート内部の鉄筋が錆びて強度が落ちることです。

アルカリ性が失われる原因は、
一つは水によるセメント成分の溶出、
もう一つはCO2 による中性化です。

コンクリートの中性化とは?

コンクリートがCO2 の化学作用により
アルカリ性を失うことを中性化と言います。

コンクリートは、
セメントの主成分であるCaOと水とが化学反応を起こし、

CaO(酸化カルシウム)+H2O(水)→Ca(OH)2(水酸化カルシウム)

とアルカリ性のCa(OH)2(水酸化カルシウム)に変化します。

さらに、生成されたCa(OH)2は大気中のCO2と反応し、

Ca(OH)2(水酸化カルシウム)+CO2→CaCO3(炭酸カルシウム)

と変化し、中性のCaCO3 がコンクリート内部に定着します。

アルカリ性が失われたコンクリート内部では、
鉄筋が水分と酸素によって錆(酸化)が促進されます。

屋内の打ち放しコンクリートは中性化してもOK

近年、多くの実験データや研究、論文などによって、
屋内においては、中性化が進みにくいことが明らかになってきました。

日本建築学会の
「建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 (鉄筋コンクリート工事)」は、
2022年11月に大改定を行い、屋内の中性化の許容を明確にしました。

日本建築学会
「建築工事標準仕様書・同解説 JASS5」

コンクリートが劣化しない環境として「非腐食環境」が追加されました。
「非接触環境」とは、外気に接することがない屋内環境にある部位で、
直接の水ぬれ、結露などによる水分供給の可能性がない部位を指します。

一般的な腐食環境では、
建物の使用年数に応じた耐久設計基準強度を求めています。
が、非腐食環境では耐久設計規準強度を設定しないとしました。

コンクリートが仮に中性化しても、
鉄筋に錆を発生させる水分がなければ、
構造強度を考慮しなくて良いということです。
つまり、鉄筋が錆びないのであれば中性化を問題にしないということです。

コンクリート打ち放しに適した塗料

エイチペイントでは、
打ち放しコンクリートの外壁改修において用いる塗料は、
現状の劣化度、意匠性を見ながら以下の塗料を使い分けています。

1.ダイヤ水系CRPシステム(無機系とフッ素樹脂クリアの両方あり)

2.セブンS(アクリルシリコン樹脂クリア)

3.ランデックスコート(シロキサン系疎水剤)

4.コンフィックスSM-AA(シロキサン系撥水剤)

他社製品でも塗料内の主成分に大きな違いはありません。
無機やフッ素樹脂を使ったクリア塗装や
撥水・疎水成分を含んだ浸透性塗料がメインとなります。

さいたま市、春日部市の塗装工事、リフォーム工事は、
一級建築士、一級建築施工管理技士、一級塗装技能士
がいる、高品質と信頼のエイチペイントにお任せください。

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0120-414-112(9:00-18:00 土日も受付)
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ブログ執筆者:一級建築士 佐藤

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