悪質な業者はどういった傾向がありますか?
トイレ修理で架空の排水管工事 不当な高額請求容疑で4人逮捕
(以下、8/1産経新聞WEB版掲載記事引用)
トイレ排水詰まりの修理で、実際には行っていない排水管工事費用を上乗せしてだまし取ったとして、千葉県警は1日、詐欺の疑いで神戸市須磨区北落合、自称自営業、米沢聡容疑者(35)ら4人を逮捕したと発表した。認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は、令和3年5月に四街道市在住の派遣社員の男性(48)にトイレ排水詰まりの修理を依頼され、同修理に加えて、「排水管の傾斜が足りないので上流の排水管を上げなければならない」などとうそを言い、勾配調整のための作業を行っていないにもかかわらず、同作業代金を含む現金約90万円を支払わせ、だまし取ったとしている。
今回の事件は別件捜査中に、米沢容疑者の押収した携帯電話のメッセージアプリのやりとりを精査して発覚。米沢容疑者らは同様の詐欺事件をサイトやフリーダイヤルなどを利用して依頼を集めて1都5県で繰り返し行い、令和2年11月~3年6月に667人から約5100万円ほどの収入を得ていたという。県警はさらに被害があるとみて捜査を進める。
被害者はトイレがつまった際、携帯電話で「トイレ つまり」と検索し、検索結果の上位で四街道市と表示されたサイト「つまり水漏れ修繕.com」のフリーダイヤルの電話番号にかけた。高額で疑問を抱いたが、威圧的に金額を言われ、しぶしぶ了承したという。 通常なら数万円で済む作業に、勾配調整の架空作業だけでなく、マンホール交換といった不必要な作業も加えるなど手口が巧妙化しており、県警は注意を呼び掛けている。
手間のかかる、論理的な説明を嫌らいます
時間を掛けて説明したり、論理的な説明などは不得意です。
調査と称し建物内外を見る振りをしながら不具合箇所を作り、
緊急修理の必要性を訴えたり、
悪い症状を大げさに告げ、不安を煽ったりする手口が多いようです。
調査が終わったその場で契約を求めたり、
工事を必要とする明確な説明がないまま、
しつこく工事の実施を迫る業者は注意が必要です。
悪質業者かな?のチェックポイント
・緊急修理をしつこく訴える
・不具合症状を大げさに誇張して説明してくる
・今契約してくれたら、割引・特典があると言って契約を急ぐ
・質問しても明確な回答が返ってこない
・名刺を持っていない
・工事している現場を近くで見たことが無い
上に当てはまる業者のすべてが悪質と言うわけではありません。
しっかりとしたホームページを公開している多くの業者は、信頼できるのも事実です。
「信頼できる会社かどうか確かめたいので、一度貴社のホームページを拝見させて貰います。」
とはっきりと仰り、その場は引き取って貰うことも一つの方法としてお薦めいたします。
ホームページの記載内容からも推測できます!
次のように記載されているホームページはご注意なさることをお薦めします。
・会社名・運営企業名を明記していない
・創業年、売上(推移)、社員数など会社概要の記載がない
・社長の理念、使命、目標などの記載がない
・社長、社員の写真が掲載されていない
・会社が取得している許可名・番号、免許名・番号の記載がない
・社員が保有している資格名、資格証写しなどが掲載されていない
・フリーダイヤル以外の電話番号の記載がない
・施工事例の掲載が無い
・施工事例の写真が鮮明でない、良く見えない
ブログ内容が未熟だったり、
文章が拙かったりしていても、
分かりやすく書いてあるブログは信頼できます
ブログやコラムを掲載しているホームページは沢山あります。
それはグーグルなどの検索サイトで、
上位に表示される機会が増えるからです。
そして多くの企業は、
ブログやコラムの作成を専門の会社やライターに、
アウトソーシングしています。
中には経験したことのない内容を、
他の人のブログを読んだり、雑誌記事などを参考にして、
自分の言葉に置き換え書いているライターもいるようです。
私は建設業界40年以上、
改修や修繕工事を見るようになり、
塗装工事や塗料と関わり始めて20年になります。
毎日、新しい発見があり勉強の連続です。
プロのライターではありませんが、
建築のプロが書く、
拙いけど専門性の高いブログ(本稿はコラムかな?)を、
今日も書かせて貰っています。
名刺からもある程度の予測は可能です
突然訪問され、差し出された名刺などから、
良い業者か悪い業者か、ある程度の予測は可能です。
・訪問してきた会社の住所(営業所等)は、車で1時間以内か
・建設業許可番号や個人資格名が書いてあるか
・フリーダイヤル以外の電話番号が書いてあるか
・顔写真付きであれば信頼性は大
・社員証や従業員証を胸等に掲示しているか
・身なりは小ざっぱりとして清潔感があるか
・近隣で工事看板を見たり、実際の工事を見たことがある業者か
見た目だけで判断することは危険な場合もありますが、
見た目と名刺チェックなど複数を組み合わせることで、
安心、信頼を高めることは出来ます。
業者が帰った後にホームページを見て確認することは、
悪質業者に騙されないための効果的な方法の一つです。