塗料の1液型と2液型の違いを教えてください
A:塗料液と硬化剤が混ぜ合わされて封缶されているのが1液型、
塗装前に塗料液と硬化剤を混ぜ合わせるのが2液型です
塗料は、①合成樹脂②顔料(色の素)➂希釈剤④添加剤が主原料です。
合成樹脂を固化させ塗膜を形成するためには硬化剤が必要です。
1液型はあらかじめ塗料液と硬化剤を混合したものを缶詰めし、
開缶後、そのまま使用することができます。
一方、2液型は塗料液と硬化剤を別々の缶に入れて保管し、
塗装前に塗料液と硬化剤を混ぜ合わせて使うタイプの塗料です。
1液型と2液型の長所、短所
〇耐候性:1液型と2液型で大きな差異はありません
〇2液型塗料
・塗料液と硬化剤とをメーカーが決めた比率で混ぜ合わせる手間が必要
・ポットライフ(混合後の使用可能時間)という制約がある
・下地への付着性、乾燥性、塗膜の強度に優れる
・公共工事で使われることが多い
〇1液型塗料
・開缶後、すぐに塗装が出来るため塗装作業性に優れている
・開缶後は比較的早期に使い切る必要がある
・一般住宅の塗り替えなどに多く使われる
2液型のポットライフとは・・
ポットライフは各塗料メーカーが製品ごとに定めた、
塗料と硬化剤を混合撹拌した後に使用できる時間のことです。
例えば、ポットライフが23℃で6時間と記載されている塗料であれば、
気温23℃の環境下で6時間を超えると塗料の性能が低下することを表します。
夏季のように気温が高い場合は、このポットライフは表示された時間よりも短くなります。
夏季は希釈剤の蒸発乾燥も早いので、手早く塗装作業を行う必要があります。
秤量と混合撹拌
ポットライフを過ぎて塗料が硬化してしまった場合の再利用はできません。
その日の気温や湿度を考慮しながら、
ポットライフ時間内に塗装できる分量を秤量し混合する必要があります。
塗料と硬化剤はメーカーが定めた重量比で混合します。
エイチペイントの職人は秤を使って必要量を計り、
電動撹拌機を使用して確実に混合します。
目分量で計測したり、柄杓などで混合している業者・職人さんを見かけます。
が、エイチペイントは長期の塗膜保証をお付けしますので、
正確な秤量と確実な混合が必需なのです。
このように2液型を上手に扱うには、豊富な経験と知識が必要です。
水性塗料にも2液型はあります
都市部では、近隣住民さんとのトラブル回避もあり、
臭いが少なく環境に優しい水性塗料の需要が増しています。