UV塗装
| アクリレートと呼ばれる紫外線硬化樹脂を含んだ塗料に、紫外線（UV）を当てることで光重合反応作用を用いて硬化させる塗装方法です。分子間の結合が強く、ガラスに匹敵するほどの極めて硬い塗膜を作る事が出来ます。焼付け塗装や強制乾燥に比べて硬化時間が短くて済みます。UV塗装は有機溶剤で希釈しないので、溶剤を用いる塗料よりも安全と言えます。さらに耐久性が高いため、テーブルなどの家具やフローリングの塗装、水回りの浴槽やキッチンに使われています。かつては工場でしか塗装できなかった為、高級品に用いる塗装方法でしたが、現在は小型の紫外線照射装置が開発され幅広く活用されるようになり、塗装用途以外では建築用パテや虫歯の穴埋めなどに使われます。作業を行う際はUVカットの保護メガネ、シールドが必要です。太陽光に含まれる紫外線に反応してしまうUV塗料もありますので、紫外線の多い季節や高地、海岸に近い場所では暗幕などで覆い、予期せぬ硬化反応を防止する方法を取ることもあります。塗膜が固いために傷が付きにくいのですが、塗り直しや修理は基本的に不可能です。 |
