知っておきたい外壁用語集

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モルタル外壁

一定の厚さ以上のモルタルは防火構造として認められますので、木造住宅などでモルタルを使って作った外壁をモルタル外壁と言います。モルタルはセメント、砂、水を混ぜ、練り合わせた建築材料で、一般的にはセメントと砂の重量比を1:2あるいは1:3程度として混合します。ペースト状の材料であるため、用いられる用途が広く、厳格な強度を必要としない躯体、仕上げ材、緩衝下地材、接着剤、目地材などに使用されます。コンクリートとの違いは砂利が入らない点で、コンクリートよりも高価になります。クリープ現象によるモルタル自身の伸縮が大きいため、モルタル単体で構造材料として使用することは少ないく、はく離やひび割れの発生が起こり易い材料です。モルタル外壁は外壁の形状に合わせ左官職人がモルタルを塗って作るもので、デザインの自由度が高く表情豊かな外壁を作ることができます。金属外壁材のように熱くならず、サイディングのように繋ぎ目のない外壁を作ることが可能です。モルタル外壁は、戦後の木造住宅で最も多く用いられた外壁材料ですが、乾燥収縮によりひび割れが生じやすく、地震に対する耐久性が低いなどの弱点があり、施工が容易で安価な窯業系サイディングの普及により少なくなりました。しかし最近は、火災、地震、暴風雨に強く、耐久性が高いことが再評価されて外壁の素材として見直され始めています。メンテナンス手間が少ない、オリジナリティあるデザインを選ぶことが可能、ひび割れの追従性に優れた弾性塗料の開発などもモルタル外壁が再評価されている理由に上げられています。モルタルはレンガやブロック、タイルなどの接着剤、平滑仕上材、目地材としても使われます。
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